現役美容師が教える｜ダブルカラーの魅力と失敗しないコツ

ダブルカラーは、1回目のブリーチで髪のメラニン色素を抜き、2回目に希望の色を重ねることで、透明感や鮮やかな色味を実現する技術です。ブリーチを行うことで通常のカラーでは出せない透け感や外国人風の色味が可能になります。特にアッシュ・ベージュ・ラベンダーなどの淡いトーンを求める方に人気です。一方で、髪の状態や履歴によって仕上がりが変わるため、専門的な知識と薬剤選定が重要になります。

ダブルカラーの最大の魅力は、光を透かすような透明感と発色の良さ。ベースを明るくすることで、色の再現度が格段に上がります。また、トーンを調整することで、派手すぎないナチュラルな仕上がりにも対応可能です。SNSやファッション誌で見かけるような「くすみカラー」「ミルクティーベージュ」なども、この技術で表現されています。

ダブルカラーの料金は、地域やサロンによって差がありますが、全国平均で12,000〜18,000円前後が目安です。福岡など都市部では15,000円前後が一般的。内訳は「ブリーチ＋オンカラー」ですが、ブリーチの回数や使用薬剤によって変動します。ダメージケアを重視したトリートメントを追加するケースも多く、理想の仕上がりに合わせた相談が大切です。

ダブルカラーは、1回の施術に2〜3時間かかることが多いです。ブリーチ→シャンプー→オンカラー→仕上げという流れで進行します。髪の長さや明るさ、希望色によって時間が前後しますが、カウンセリングを丁寧に行うことで効率的かつ美しい仕上がりが実現します。時間に余裕を持って予約するのがおすすめです。

ブリーチは髪への負担が大きく、ケアを怠ると切れ毛やパサつきの原因になります。ダメージを最小限に抑えるには、薬剤の塗布時間・放置時間の管理が重要です。経験の浅い美容師やセルフブリーチではムラになりやすく、希望の色味に届かないことも。髪の健康を守るためにも、サロンでのプロ施術が安心です。

過去のカラーやパーマ履歴を考慮せずに施術を行うと、想定外の発色やダメージにつながります。特に黒染めや縮毛矯正の履歴がある場合、ブリーチ剤が均一に反応しないことがあります。カウンセリング時に履歴を正直に伝えることで、より正確な薬剤調整ができ、失敗を防ぐことができます。

ダブルカラーは、色の抜け具合・薬剤反応・ダメージコントロールなど、高度な技術が求められます。経験豊富な美容師ほど、ブリーチ後の髪質を見極めながら最適なカラーを提案してくれます。SNSでの施術例や口コミをチェックし、「ダブルカラーが得意」と明記されたサロンを選ぶと失敗のリスクを大幅に減らせます。

ブリーチ後の髪は非常にデリケート。色落ちや乾燥を防ぐには、紫外線対策と保湿ケアが欠かせません。サロン専売のカラーシャンプー（紫・シルバー系）を使うと、色味が長持ちします。また、毎日のドライヤー前にオイルやミルクで熱保護を行うことも重要です。正しいケアが、色とツヤを美しく保つ秘訣です。

ダブルカラーを成功させるためには、「なりたい色」と「自分の髪の状態」を明確にすることが第一歩です。事前に参考画像を準備しておくと、美容師とイメージの共有がスムーズになります。髪のダメージレベルを理解し、現実的なトーン設定を行うことが理想のカラーを叶える近道です。

せっかく綺麗な色を手に入れても、ケアを怠るとすぐに褪色してしまいます。洗浄力の穏やかなシャンプーの使用や、週1〜2回の集中トリートメントで色持ちを延ばしましょう。ブリーチ毛は定期的なメンテナンスが不可欠。美容師と相談しながら、次回のカラー周期を計画的に管理することが大切です。